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蛙鳴道場

蛙歳時記　004

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		（宮城　栗駒山燃ゆ）山粧う楽士は海老茶のベスト着け

	032

		（えごの花）エゴの花こぼれて村は昼餉時

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		（雨蛙）雨蛙しきり満塁一打絶叫　夏の夜の「ナイター放送」を、田舎の縁側で、少々雑音の混じったラジオに夢中になって、かじりついていた日のことを言い表したいと思いました。いまは、サッカーでないと、夜も明けない時代ですが、かつて、野山を駆け回るか、空き地でツギハギだらけのグラブで、草野球に打ち込むかしかなかった世代にとっては、いまだに野球放送の声を聞くとホットするのですが、いかがでしょうか。

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		（出雲路　鳥取あたりを走る）山法師これより出雲路と記す　　　　　　　（河北俳壇入選句・2005/08/07）

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		（さつき）光陰の如しと語る皐月かな

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		（北海道　トロピスト修道院への道）隠栖のいかに並木に緑濃し

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		（夏霧　細岡展望台）夏霧や湿原に這う釧路川

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		（下北　恐山）恐れ山お道化てみても石仏

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		（たにうつぎ　青森暗門川）柳絮舞う暗門の瀬に野営かな暗門の瀬音も優し谷うつぎ

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		（アカシア　みちのく遍路）みちのくのお遍路道や針槐